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あなたの一番になりたいのに
第3章 【あなただけで良いのに】








「香月さん!」



後ろから呼ばれて振り返ると進藤さんだった
少しずつだけど私も出社してお手伝いしている
今日も打ち合わせかな?



「こんにちは」と挨拶したら
「好きです」って言われて固まる
え?進藤さん?キャラ変わってない?
リアクションに困っていたらアハハと笑う



「だって悔しかったんです、この前、白石さんが迎えに来た時、あなたの事が好きだってバレバレだったじゃないですか、あんな風にストレートに伝わる方が香月さんは射抜かれてるんじゃないかって思って僕もストレートに伝える事にしました」



は、はぁ……どストレート過ぎる
有難い事に他の社員が彼女に報告してくれて
すぐにお迎えとなった
ガルル…と今にも噛みつきそうだ
進藤さんもヤレヤレ…といった感じで
もしかしてこの状況を楽しみ始めたんじゃないか?
周りもクスッと笑ってしまうほど
彼女の独占欲の強さはピカイチだ



仕事はまだついていくのに必死だが
どこかでひとつに繋がるのか、
時々、以前の私が戻るようで皆がハッとなるらしい
自分でもよくわからないんだけど
スラスラと仕事が進む時がある
定時になれば彼女自ら私の部署まで迎えに来て
車で家まで送ってくれる
自分はまた戻って仕事するのに



一人で帰れるって言っても
心配だから…と言うことを聞かない
もう後悔したくないの、と言われたら
何も言えなくなる
事故当日、無事を確認するまでは
生きた心地がしなかったと言っていた
そうだよね、私が彼女の立場なら
同じ事を思っていたはずだ
万が一の事を考えて送り届けてくれるのは
彼女自身がそうしたいから
それは痛いほどわかるので
申し訳なく思うが受け入れる事にした



夜遅くに帰る事もある
ベッドで先に眠る私の額にキスしてくれるの
起きて待ってた私に驚いているけど
どうせなら唇にしてください、とお強請り
私って変かな?
はっきりと思い出せてない状況なのに
キスは継続したい
一日一回なんて約束はあってないようなもの
でも最近はすぐに止められる
なんで?







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