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マッサージ
第2章 マッサージ店
 しばらく歩くと、住宅街の間にポツンと小さな店があった。
 「マッサージランド」と書かれている。

「さ、入って入って」
「お邪魔します」

 中は特に、おかしな部分はなく普通のマッサージ店という感じだった。

「早速なんだけど、こういうのって初めて?」
「え、まあ」

 二人きりだと、なんか緊張するな……。

「じゃあ、ゆっくりやるね。そこの台に寝転がって」
「はい」
「力を抜いててね」

 そう言って、その人は私の脚を撫でる。

 ただ撫でられてるだけなのに、なんか気持ちいい。

 ゆっくり、ゆっくりと脚の隅々まで触られている。

 このまま眠ってしまいそう。

 そして少しずつ、上の方へ、上の方へと……。

 なんかめっちゃ触られてる……でも、これはマッサージだから……。
 違和感は感じたものの、それを口に出すことはできなかった。

(えっ……)
 やがて、その人の指は股のところまで上がってきた。

 履いていたパンツの上から、一直線になぞられる。

 なにこれ……ちょっと……。

「あの、指が……ちょっと……」
「ああ、これは股関節っていう体の部分をほぐしてるんだよ。触ることが少ない場所ほど凝りやすいんだ」
「そ、そうなんですね……」

 この日は、足と股の部分を優しくなでられて終わった。
「あの、ありがとうございました」
「またいつでも来てね」

 私は帰り道、あの気持ちいい感覚が忘れられなかった。
 不思議と体が軽くなった気もした。

 また、行こう。
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