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想いあふれて
第5章 耳元でささやく声、心溶かす響き
「僕は、りつかさんが他の男を愛していてもいい。僕がそれでいいと思ってるんだから、りつかさん、自分を責めないで・・・今は僕の指で、気持ちよくなって・・・」
紫苑は、優しく言うと、りつかの瞳の奥の悲しみを捕えようとするかのように、じっとその双眸を見つめた。
指先はまだ、りつかの蜜壺の内側の、最も感じやすい場所を甘くこすり続けている。
りつかは体内の血流がすべて紫苑の指先に招かれるように秘所に流れていく心地を味わった。濡れた場所の熱だけが、異様に高くなっていく。
「どうしよう。私、啓をまだ愛してる・・・」
「いいよ。その啓さんを思って、いっていいよ」
瞳の奥に澱のように沈んだ、重く濁った感情が、りつかのまつげの下までこみ上げて、揺らめいた。そして涙になってこぼれそうになった時、紫苑はその雫を受け止めるかのように、そっと、まぶたにキスをした。
唇の感触はふわふわと優しいのに、指では激しく執拗に、りつかを攻め立てている。
内側をゆするように擦った後、ひっかくように指を勢いよく抜き取った。
「あああっ!」
りつかの腰が、快楽に引き上げられるように高々と持ち上がり、勢いよく潮を噴いた。
弧を描いて跳ね上がるりつかの潮を、紫苑は顔に浴び、舌先を出して受け止めた。
ハアハアと胸を上下させ、飛沫をほとばしらせた余韻でうつろになりかけているりつかに、紫苑は濡れた唇で囁いた。
「ねえりつかさん・・・いまのりつかさんのままでいいから、僕と、結婚してほしい」

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