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パステルカラー・オレンジ
第1章 お受験

試験場所の高校は10駅隣で、家からは電車だけで1時間以上かかる。
9時に試験会場に着くため、千尋は朝7時過ぎの電車に乗りラッシュに挟まれたのだった。
ち(あれれ、おかしいな。この間下見に行ったときはこんなに混んでなかったのに。)
150センチとチビな上に、ふわふわと身軽な身体がギュウギュウ押され、あれよあれよと中に押されていく。
千尋は涙目に俯き、鞄を胸元にぎゅっと抱えこんだ。
ち(こわい・・・こんないっぱい人・・早く着いて・・・っ痛!・・・)
電車が傾くと同時に足を踏まれ、会社員の手にしている鞄が角を使って千尋に刺さってくる。
滅多なことがない限り電車に乗ることがない千尋は、女性専用車両があることも知らなかった。
ち(・・・・こんなんで一時間以上・・。)
暖房の効いたギュウギュウの車両内。
真っ白い千尋の頬っぺたも、のぼせたように淡く桃色に染まってきていた。
9時に試験会場に着くため、千尋は朝7時過ぎの電車に乗りラッシュに挟まれたのだった。
ち(あれれ、おかしいな。この間下見に行ったときはこんなに混んでなかったのに。)
150センチとチビな上に、ふわふわと身軽な身体がギュウギュウ押され、あれよあれよと中に押されていく。
千尋は涙目に俯き、鞄を胸元にぎゅっと抱えこんだ。
ち(こわい・・・こんないっぱい人・・早く着いて・・・っ痛!・・・)
電車が傾くと同時に足を踏まれ、会社員の手にしている鞄が角を使って千尋に刺さってくる。
滅多なことがない限り電車に乗ることがない千尋は、女性専用車両があることも知らなかった。
ち(・・・・こんなんで一時間以上・・。)
暖房の効いたギュウギュウの車両内。
真っ白い千尋の頬っぺたも、のぼせたように淡く桃色に染まってきていた。

