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ウイングの徒然草
第3章 優季という女性
幾度となく触れられてきた体。
けれどジュンの手には、どこか違う温度があった。

自分を消費する手ではなく、
自分を預かろうとする手。
そう感じてしまった瞬間、
優季の中で何かが緩んだのかもしれません。

優季は、仕事の女として見られることには慣れていました。
Sの女性。
縛る女性。
導く女性。
余裕のある女性。

けれどジュンは、優季の強さではなく、
その奥にある疲れや寂しさにも触れてしまう。
優季にとって、それは危険だったのだと思います。

自分を怖がらせない。
自分を雑に扱わない。
自分の中の弱さに気づいてくる。
しかも、それを責めずに受け止めようとする。

そういう男性は、優季にとって逃げにくい。

ジュンには、どこか子どものような素直さもあります。
優季に教わり、優季に褒められると嬉しそうにする。
でも、いざ踏み込む時には、男として真っ直ぐに来る。

その落差も、優季には響いたのかもしれません。

優季はジュンの中に、甘えたい男と、
自分を抱きしめてくれる男の両方を見たのだと思います。
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