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お題小説第9弾『終わらない夏』
第1章 終わらない夏…
 4

「はぁぁ…」
 喘ぎの吐息と共に、心の想いまでもが吸われてしまうようであった。

 カラダが熱い…

 震えてくる…

 奥がジンジンと痺れてくる――

「……」
 薄れゆく思考に、ボーっと宙に目を向けると…
 無造作に置かれている、美夏先輩の白いスニーカーが、やけに輝いて目に入ってきた。

『あぁ、美夏先輩のスニーカー…』
 
 その白い輝きは、まるで、美夏先輩そのもの…
 
 わたしはそんな輝きに憧れて、同じのを買った…
 お揃いの白いスニーカ―。

「あ、あぁ先輩ぃ…」

「ゆ、悠里ぃ、大好きよ…」

「あぁ…」
 心が震えてしまう――

「せ、せんぱぁい……」

「大丈夫、ずうっと、これからもいっしょだからぁ……」

「え…」

「これからもいっしょよ…」

「あ……」

 先輩の、その優しい言葉に震え、蕩けてしまう――

「いいじゃん、大学が別々だって……」

「あ…」

「これからも…」

「あぁ、せ、せんぱぁい……」

 わたしは、そんな美夏先輩の優しさに蕩けて…
 ひとつに、融けていく――

 まだまだ、夏は終わらない…

 いや、まだ、二人は始まったばかり――

 
 終わらない
 まだこれからと
 ささやかれ
 熱き想いに
 震える夏よ

 
         終わり



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