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お題小説第1弾「マヨヒガ」
第1章 高人の話
「あら?どこの子…かしら?」
突然、女の人の声がして、心臓がどきんと跳ね上がる。
目を凝らすと、縁側の向こうの部屋に人影が見えた。
その人影はすすっと音もなくこちらに進み出てくる。
縁側に佇むのは、
年の頃は20そこそこだろうか、
藍色の涼し気な着物を着て、
髪の毛をきれいに結い上げた女の人だった。
白い肌、
すっと伸びた鼻筋、
目は切れ長で、
首筋がすらりとしていた。
少し小首を傾げて、
にこりと笑ったその唇は、
ほんのりと朱に染まっていた。
なんて…きれいな人だろう。
ぼくは思わず見とれていた。
「君、どこの子?」
そう聞かれたので、
東京から山の下の家に泊まりに来ていること、
おばあちゃんの家は『八上』ということなどを話した。
「やがみ…やがみ……ああ、八上さん?」
お姉さんはそう言ったので、
これで帰れる、とぼくは思った。
安心したせいだろうか、ぐぐーっとお腹が鳴る。
その音に顔が真っ赤になってしまったぼくを見て、
お姉さんがまた、ころころと笑った。
「君、ごはん、食べていく?」
さすがに食事を御馳走になったら悪い、
という思いが一瞬、頭をよぎったが、
お腹がものすごく空いていたのと、
あと、白状すれば、
このお姉さんともっと話したいという思いがあって、
この誘いを受けることにした。
突然、女の人の声がして、心臓がどきんと跳ね上がる。
目を凝らすと、縁側の向こうの部屋に人影が見えた。
その人影はすすっと音もなくこちらに進み出てくる。
縁側に佇むのは、
年の頃は20そこそこだろうか、
藍色の涼し気な着物を着て、
髪の毛をきれいに結い上げた女の人だった。
白い肌、
すっと伸びた鼻筋、
目は切れ長で、
首筋がすらりとしていた。
少し小首を傾げて、
にこりと笑ったその唇は、
ほんのりと朱に染まっていた。
なんて…きれいな人だろう。
ぼくは思わず見とれていた。
「君、どこの子?」
そう聞かれたので、
東京から山の下の家に泊まりに来ていること、
おばあちゃんの家は『八上』ということなどを話した。
「やがみ…やがみ……ああ、八上さん?」
お姉さんはそう言ったので、
これで帰れる、とぼくは思った。
安心したせいだろうか、ぐぐーっとお腹が鳴る。
その音に顔が真っ赤になってしまったぼくを見て、
お姉さんがまた、ころころと笑った。
「君、ごはん、食べていく?」
さすがに食事を御馳走になったら悪い、
という思いが一瞬、頭をよぎったが、
お腹がものすごく空いていたのと、
あと、白状すれば、
このお姉さんともっと話したいという思いがあって、
この誘いを受けることにした。

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