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お題小説第5弾「Dear Daddy…」
第1章 Dear Daddy…
☆☆☆
広くん、岸本広之(きしもと ひろゆき)は、
結構だらしなかった。
家は割とぐちゃぐちゃで、
食事は缶詰とビールばっか。
『昼飯で野菜取ってるからいーんだ』
とか言ってたけど、
それって、学校の近くにある中華料理屋の定食のことでしょ?
健康に悪いったらありゃしない。
「あたしが作ろうか?」
って言ってみたけど、ちょっと考えて、
『いや、いい』
だって。
その日から、スマホのレシピサイトとにらめっこしながら、
朝ご飯と夕ご飯を広くんが作るようになった。
焦げたお肉が香ばしすぎたり、
野菜炒めの野菜が生だったりしたけど、
だんだん、上手になったところを見ると、
やろうと思えばやれるってことだったみたい。
「まあまあ、おいしーよ、広くん」
この『広くん』呼び。
最初に、してしまったことからあたしの中では定着しちゃったんだけど、
広くんにとっては、ビミョーだったみたい。
いつも、眉間にシワが寄っていた。
こんな生活が続いて、
高校2年の夏になった。
あたしも女子高生で、Youtubeとかで推しとかできて、
まあいわゆる『推し活』ってのにハマったりもした。
当時は、地下アイドルってやつ。
友達とライブ行ったり、グッズ買ったりしたかったんだけど、
お金がないわけ。
広くんにはめーわくかけらんないじゃん?
だから、あたし、バイトするって決めた。
友達から、紹介されて、
『簡単なバイトだよ』って言われた。
ネットで連絡取った人と会って、
おしゃべりするだけ、そんな触れ込みだった。
友達とふたりでファミレスで男の子(と言うには年上に過ぎたけど)
と落ち合う。
少し話をして、ご飯奢ってもらって、
じゃあ行こうかってあたりで、
あれ?って思った。
友達は、そのままふつーについていこうとするけど、
どんどん街の怪しげな方に行くんだ。
時間は19時を回っていた。
猥雑な雰囲気の街並み、
エッチなホテルのネオンサインがギラギラするところまで来て、
あたしはようやく、この『バイト』の意味が分かった。
広くん、岸本広之(きしもと ひろゆき)は、
結構だらしなかった。
家は割とぐちゃぐちゃで、
食事は缶詰とビールばっか。
『昼飯で野菜取ってるからいーんだ』
とか言ってたけど、
それって、学校の近くにある中華料理屋の定食のことでしょ?
健康に悪いったらありゃしない。
「あたしが作ろうか?」
って言ってみたけど、ちょっと考えて、
『いや、いい』
だって。
その日から、スマホのレシピサイトとにらめっこしながら、
朝ご飯と夕ご飯を広くんが作るようになった。
焦げたお肉が香ばしすぎたり、
野菜炒めの野菜が生だったりしたけど、
だんだん、上手になったところを見ると、
やろうと思えばやれるってことだったみたい。
「まあまあ、おいしーよ、広くん」
この『広くん』呼び。
最初に、してしまったことからあたしの中では定着しちゃったんだけど、
広くんにとっては、ビミョーだったみたい。
いつも、眉間にシワが寄っていた。
こんな生活が続いて、
高校2年の夏になった。
あたしも女子高生で、Youtubeとかで推しとかできて、
まあいわゆる『推し活』ってのにハマったりもした。
当時は、地下アイドルってやつ。
友達とライブ行ったり、グッズ買ったりしたかったんだけど、
お金がないわけ。
広くんにはめーわくかけらんないじゃん?
だから、あたし、バイトするって決めた。
友達から、紹介されて、
『簡単なバイトだよ』って言われた。
ネットで連絡取った人と会って、
おしゃべりするだけ、そんな触れ込みだった。
友達とふたりでファミレスで男の子(と言うには年上に過ぎたけど)
と落ち合う。
少し話をして、ご飯奢ってもらって、
じゃあ行こうかってあたりで、
あれ?って思った。
友達は、そのままふつーについていこうとするけど、
どんどん街の怪しげな方に行くんだ。
時間は19時を回っていた。
猥雑な雰囲気の街並み、
エッチなホテルのネオンサインがギラギラするところまで来て、
あたしはようやく、この『バイト』の意味が分かった。

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