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お題小説第5弾「Dear Daddy…」
第1章 Dear Daddy…
☆☆☆
「おとーさん!
髪切ってよね!」
「いいだろ、2ヶ月前には切ったんだからさ!」
「いや、もうボサボサだよ、
明日、あたしの学校のオープンスクールだよ?」
「うるせーな…」
「あと、ヒゲも剃って!」
「別にこれでもいいだろが」
「だーめっ!」
高校3年の春。
最後のオープンスクールの1週間前だ。
オープンスクールに来て欲しいと言ってみた。
他の学校に行くのは嫌だと言ってた『お父さん』は、
意外にも行くと言ってくれた。
ただ、格好がなあ…
そう思ってあれこれアドバイス。
街を引っ張り回して洋服揃えて、
散髪させて、髭剃らせて…
大変だった。
それで当日の朝、出来上がったのは、
いつもとは全く違う、『お父さん』だった。
洒落たポロシャツに
真新しいジャケット。
細身のスラックスに靴も新調した。
ろくに整髪料を使ってなかった髪の毛には、
グリースをつけて、ふわっと立たせてみる。
ついでにいい匂いまでしてカンペキだ。
「おかしかねーか?」
慣れないのか、服をつまみ上げてみたり、
後ろ姿を鏡に映してみたり、
なんだか居心地が悪そうだったけど…
「カッコいいじゃん」
そう言ってやった。
お陰で、学校では
「あの人、サラのおとーさん?」
「へー、若い!」
なんて友達から言われたわけだ。
☆☆☆
こんなあたしも、大学生になって、
無事就職した。
そんなあたしを見て、『やれやれだ』と、
お父さんはそんなふうに言っていた。
そして数年がたち、
『今日』を迎えたのだ。
「おとーさん!
髪切ってよね!」
「いいだろ、2ヶ月前には切ったんだからさ!」
「いや、もうボサボサだよ、
明日、あたしの学校のオープンスクールだよ?」
「うるせーな…」
「あと、ヒゲも剃って!」
「別にこれでもいいだろが」
「だーめっ!」
高校3年の春。
最後のオープンスクールの1週間前だ。
オープンスクールに来て欲しいと言ってみた。
他の学校に行くのは嫌だと言ってた『お父さん』は、
意外にも行くと言ってくれた。
ただ、格好がなあ…
そう思ってあれこれアドバイス。
街を引っ張り回して洋服揃えて、
散髪させて、髭剃らせて…
大変だった。
それで当日の朝、出来上がったのは、
いつもとは全く違う、『お父さん』だった。
洒落たポロシャツに
真新しいジャケット。
細身のスラックスに靴も新調した。
ろくに整髪料を使ってなかった髪の毛には、
グリースをつけて、ふわっと立たせてみる。
ついでにいい匂いまでしてカンペキだ。
「おかしかねーか?」
慣れないのか、服をつまみ上げてみたり、
後ろ姿を鏡に映してみたり、
なんだか居心地が悪そうだったけど…
「カッコいいじゃん」
そう言ってやった。
お陰で、学校では
「あの人、サラのおとーさん?」
「へー、若い!」
なんて友達から言われたわけだ。
☆☆☆
こんなあたしも、大学生になって、
無事就職した。
そんなあたしを見て、『やれやれだ』と、
お父さんはそんなふうに言っていた。
そして数年がたち、
『今日』を迎えたのだ。

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