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真夏の熟果-裂けて堕ちたザクロの緋い実
第10章 私は狡い
私の勘は、

翔太くんも、壮太くんも、俊也くんも、

揃いも揃って、今は仮面を被っている。

『羊』の仮面を。

その下に狼の本性が隠れている。

私にはそう思えた。

そして、彼らがその本性をさらけ出せば、

当然、抗うことなどできない。

激しく責め立てられ、

『後ろめたさ』も消し飛ぶ。

そして、夫に言い訳が立つ。

荒々しい若い男達に、抗ったけど、

無駄だったわ…って。


そして、私の期待は、

荒々しい激しいセックスだった。

若い男達の荒ぶるセックス。


無茶苦茶にされて、

イキ狂いたい。

自分で受け入れて、

イキ狂うのは恥ずかしい。

それは経験済み。

どうせなら、

無理矢理、犯されて、

イカされて、イキ狂う…。

それなら、恥ずかしくもない。

何もかも、計算して、

『抗う女』を演じようと思った。

自分のことではあるけれど、

『ズルい女』だと、思ったわ…。



私はグループLINEに

何も書き込まなかった。


午後9時。

翔太くんと壮太くんの

アルバイトが終わる時間。

グループLINEの書き込みを

チェックするはず。

スマートフォンが鳴動した。


「mikaさん。参加しますよね?」


書かれている内容からすれば、

翔太くんか、壮太くん。

私は、グループLINEの書き込み内容を、

グループLINEを見ずに読んでいた。

そう、始めの部分は、

グループLINEを開かなくても読める…。

だから、既読数は、『3』から増えない。

私は読んでいないことになっている…。


「参加しないとどうなるか?わか…」


これも、翔太くんか、壮太くん。

脅し文句が出始めていた。


「シカトですか?それとも取り込…」


今朝の別れ際の雰囲気から

推測が付かないのか、

混乱する感じもあった。


翔太くんからLINE電話が着信した。

敢えて、出ずに放置。

さらにヒートアップすることに

私は期待した。案の定、

繰り返し鳴るLINE電話。


無視し続けると、遂に、


「いい加減に出ろ!」

「動画をネット上にアップするぞ!…」


出た。完全な脅し文句。

その後も続く、グループLINE状の

脅し文句の羅列…。

それを見て、焦らすだけ焦らしてから、

私は、書き込んだ。
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