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素敵な笑顔
第21章 音 再会
 直人さんの優しそうな顔。
おばあちゃんさえいてくれたら、
他のなにもいらないというような、
満ち足りた微笑み。
あんなふうに見つめられるって、
どんな気分だろう。
ふたりは、ひたすら見つめ合っている。
こっちが恥ずかしくなってくるくらい、
じっと、ずっと。

(なぁに、にやにやして気持ち悪い)

(気持ち悪いってひどいな)

(どうせまたえっちなことでも思い出してたんでしょう?)

(違いますよ)

(うそ。直人くんの考えてることなんて、
えっちなことに決まってるもの)

(いやいや。そんなことないですよ)

(えっちなこと以外、なにも考えてないくせに)

(じゃあなにを思い出してたか言いますけど、
久美子さん、あのお通夜の日の、
夜中のあれはなんですか)

 笑いを堪えた、直人さんの声。
おばあちゃんは、よくわからない、
というふうに首を傾げている。
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