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第25章 M Lesson ９回目

「はい…美味しそうな笹があったもので…」

「左様ですか…」

美味しそうな笹って…

あぁ…でもこうやって見ると、結構色白だし、真っ黒な瞳だし…
ちょっと細いパンダぽいかも…
うん…そう思うと、可愛い。

いきなり笹の葉始まりのレッスンに、なんとかモチベーションを上げていく。

ハナブサは急須にお湯を注ぎ、１〜２分したら竹筒にお茶を注いだ。

「あ…湯呑みだったんですね」

「はい…時折使っております」

「凄い…素敵ですね…」

きっと特注でお高いんだろうな…
四天王って、みんな高貴な出なんじゃなかろうか？

ヤナセの事もあったせいか、無くはなさそうだし…。

頭の中で、ハナブサに平安時代の衣装とかコスプレさせていると…

「隈笹茶です。隈笹には緑の血液と呼ばれるほど血液浄化作用が高く難病などの予防に愛飲されている健康茶です」

「えぇっ！そうなんですか！」

笹だと思って侮れない！

「また免疫力をアップする成分がアトピーの改善、老化防止、自律神経系の病気改善などで注目されております」

「ほほぉ〜！」

隈笹茶効果に、すっかり興味津々になってしまう。

「他に口臭、体臭予防など数え切れないほどの健康要素が含まれています」

「凄い…」

指を揃えて差し出された竹筒の湯呑みを手に取って、琥珀色の笹茶をガン見した。