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ラブカルチャースクール 2
第25章 M Lesson 9回目
「は…い…」

ドックン…

あれが『秘伝の技』用の扇子かな…

身体を横たわらせながら、ゴクリと唾を飲み込んだ。

ハナブサが手にしている扇子は、今までの物よりは長さが少し短くて……
それでいて幅が広かった。

ジッと見ている私の視線にハナブサは、その秘伝の扇子をゆっくり広げていく。

「琴海さん…この扇子…気になりますか?」

呪われるかもしれないのに、当たり前じゃないですか!

とは、言えるわけもなく…

「勿論でございます…」

ハナブサは満足気に微笑むと、広げた面の縁…天の部分を指でなぞり

「この扇子も…特殊加工になっております…特に特出した所はこの骨です」

「ほね…?」

「はい…とても細かくなっており、折れ目も浅くなっております」

ゴクリ…

「それは…なんで…ですか?」

敢えてハナブサが説明するのには訳がある筈…。

「この扇子…この様に筒状に出来るのです」

実際に目の前で本当に筒状に丸められ、余りの驚きに

「えぇぇっ!扇子が筒状にぃ〜!!」

通販のサクラみたいな、まんまの反応をしてしまった。

でも私の率直なリアクションにハナブサは、微笑みながら頷いて

「はい…男性器に取り付けられるんです」

「なるほど〜筒ですもんねぇ〜!…………はい?」

ハナブサの妖しく光を放つ眼鏡に、これから予測し得る事は…

とても恐ろしいと思った。

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