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ラブカルチャースクール 2
第25章 M Lesson 9回目
ただの想像なのに驚いて、身体がビクビクと震えてしまった。

「琴海さん…どうかされましたか?」

ハナブサの動きが一旦止まり、顔を上げて聞いてくる。

「あ…いえ…武者震いでございます…」

「武者震い…」

表情を読んでいるのかハナブサは目を細めると、眉間に皺が寄って睨まれてる風に見える。

怒らせたかな?

「あ…あの…」

「ああ…すみません…」

今まで能面だったのに、いきなり顔つきが変ると別人みたいだな。

「若干…ボヤけてしまったもので…」 

口端を少し上げて苦笑いを浮かべた。

へぇ…こんな表情もするんだ…
眼鏡を付けてないだけで、不思議だな…。

普段、中々お目見えしない姿に少し気持ちが綻んだ。

「ふふ…どれぐらいならハッキリ見えるんですか?」

ちょっと興味本意で聞いてみると

「ハッキリとは…これくらいですかね…」

ハナブサは身体を起こして、グイッと顔を近付けてきた。 

ドッキン!

「わっ!」

いきなの急接近に驚いて、心臓が跳ね上がった。

鼻先約10センチ…

「琴海さん?」

ハナブサが、ちょっと不思議そうに見詰めてくる。

癖がなく純和風な顔立ちは…

やはり綺麗な顔立ちだと、改めて認識させられた。

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