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ラブカルチャースクール 2
第25章 M Lesson 9回目
ヤナセは私の手を取り、和柄ケースをそっと載せ
「クス…何より…ハナブサ自身に延々と解説を受けたので…嫌でも覚えてしまったんです…」
「ハナブサさんが…」
苦笑いをするヤナセの表情に、扇子を握りながら滔々と扇子について語るハナブサを思い浮かんでしまった。
「それは…凄いですね…」
残りの四天王相手に、扇子について熱弁出来るハナブサは…
やはり只者ではないと痛感した。
口元を引き攣らせていると、ヤナセはスーツの袖を少し捲り腕時計を確認し…
「琴海様…申し訳ありません…少し長話し過ぎてしまいました…タクシーが下に到着しておりますので、どうぞご利用下さい」
座ったままでも、背筋を伸ばした綺麗なお辞儀をされた。
「私こそすみません!お忙しいのに、長居してしまって!」
「クス…私は一向に構いませんが…琴海様もお忙しいと思われますので…」
あくまでも相手に気を使わせない様にしてくれる心使いには、心打たれる。
「ヤナセさん…ラブカル…居心地が良くてお尻に根が生えそうです」
本気でそう思って口にするとヤナセは一瞬目を見開いたが、また直ぐに目を細め、いつもの微笑みで
「根付いて頂いて…結構ですよ…」
優しく囁いた。
「え…ヤナセさん…」
「クス…次のレッスン…お待ち申し上げております…」
最後にヤナセは、華の様な微笑みを咲かせて見せた。
「クス…何より…ハナブサ自身に延々と解説を受けたので…嫌でも覚えてしまったんです…」
「ハナブサさんが…」
苦笑いをするヤナセの表情に、扇子を握りながら滔々と扇子について語るハナブサを思い浮かんでしまった。
「それは…凄いですね…」
残りの四天王相手に、扇子について熱弁出来るハナブサは…
やはり只者ではないと痛感した。
口元を引き攣らせていると、ヤナセはスーツの袖を少し捲り腕時計を確認し…
「琴海様…申し訳ありません…少し長話し過ぎてしまいました…タクシーが下に到着しておりますので、どうぞご利用下さい」
座ったままでも、背筋を伸ばした綺麗なお辞儀をされた。
「私こそすみません!お忙しいのに、長居してしまって!」
「クス…私は一向に構いませんが…琴海様もお忙しいと思われますので…」
あくまでも相手に気を使わせない様にしてくれる心使いには、心打たれる。
「ヤナセさん…ラブカル…居心地が良くてお尻に根が生えそうです」
本気でそう思って口にするとヤナセは一瞬目を見開いたが、また直ぐに目を細め、いつもの微笑みで
「根付いて頂いて…結構ですよ…」
優しく囁いた。
「え…ヤナセさん…」
「クス…次のレッスン…お待ち申し上げております…」
最後にヤナセは、華の様な微笑みを咲かせて見せた。