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ラブカルチャースクール 2
第26章 Lesson 宿題
お店に来たのはマスターコースをスクールに申し込みに来た日。

今となっては懐かしく思える。

「初めて琴海ちゃんがここに来た時…少し思い詰めた顔をしてたかな〜」

その通りだ…
ラブカル女性講師を目指して、申し込んだものの…

旦那との問題もあったし、セイジへの想いや、講師になれなかったらとか…

色んな思いが吹き出してきて、不安が無かったと言ったら嘘だ。

スクールを出た後、数駅歩いてみようと思って、散策している内にここの喫茶店を見つけて惹かれる様に入った。

「初めてのお店に戸惑う様に入ってきて …あそこの席に座ったよね〜」

「はい…」

アンティークの小物が飾られた、一人用の小さなスペース。

「座るまではカチコチに固まってたけど、メニューを見た瞬間に瞳が輝き出したんだよね〜」

「はぁ…全部美味しそうで…それにこの手書きのメニューが可愛くて!」

奥さんが切り貼りして作ったメニューは、可愛くて温かさを感じた。

「うんうん…ワッフルと紅茶を頼んだよね〜」

「はい…美味しかったです…」

本当に店長は良く覚えている。

美味しい紅茶とワッフルに、緊張を和らげて貰えた気がしたっけ…。

「それと…窓辺に飾られたナデシコが凄く綺麗でした…」

お店には奥さんが育てた花を飾る。

派手ではないが、可愛らしい花々がお店や気持ちを明るくしてくれた。

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