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ラブカルチャースクール 2
第27章 M Lesson 10回目
カチャカチャ…

いつもの変わらない朝。

旦那は朝食を食べ終わって、新聞片手に珈琲を飲んでいる。

朝食の後片付けをしながらチラチラと様子見して、頑張って旦那に話し掛けた。

「あの…あなた…」

バサッ…

無言で新聞を捲り折れ目の間から上目遣いジロッと見られて、また新聞に視線を戻す。

くっ…負けてたまるか…。

「あのね…今度の日曜日…一緒に出掛けない?」

「あ?」

怪訝な顔で、発っせられた一言。

「えっと…たまには外で…どうかなって…」

話しをしたくても、家の中だと直ぐに部屋に逃げられる。

外なら下手な事も出来ないだろうし、簡単には逃げれないと踏んだんだけど…。

興味無さ気に新聞をバサバサと捲っていく。

「疲れてるから…」

「えっと…近場でも…良いんだけど…」

引かずに何とか粘ると…

ダンッ!

「きゃっ!」

旦那は新聞をテーブルに叩きつけた。

「…行ってくる…」

上着と鞄を急く様に取って、視線も合わす事なく玄関に向かって行き

バッタンッ!

怒り任せか、物凄い音を立ててドアを閉めて行ってしまった。

ただ一緒に外食に行こうって言っただけなのに、それすらも拒否される。

「はぁぁぁ…」

テーブルの上のよれた新聞を眺めながら、重たい溜め息を喉の奥から吐き出した。

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