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ラブカルチャースクール 2
第27章 M Lesson 10回目
今日はラブカルに行く日だ。

「レッスンの支度しよう…」

何とか突破口を開いて、意気揚々とレッスンを受けたかったが…

「人生そう簡単じゃないわよね…」

これからレッスンに向かうのにすっかり負のオーラに覆われそうになる。

パチパチッ!

「頑張れ!自分っ!」

頬っぺたを叩いて気合いを入れた…

けど…

チーン!

エレベーターのドアが開いた途端

「こんにちは琴海様…体調は…良くないですか?」

開口一番にドクターヤナセの診察が始まった。

「あっ…体調は大丈夫ですが…」

「ですが…旦那様ですか?」

ドッキン!

流石ヤナセ!何でもお見通し!

余りの鋭さに、思わずおでこを押さえると

「琴海様…いくら何でもチップを埋め込む技術はスクールにはありませんよ…」

「ですよ…ね…」

やる事なす事、見透かされるなぁ〜。

ポリポリとおでこを掻くと、ヤナセは目を細めて、クスクスと優しく微笑んだ。

「お茶をご用意してきますので少々お待ち下さい…」

いつもの美しい物腰で給湯室に下がっていくヤナセの姿に、今朝の哀れな新聞が頭を過り

「何でこんなに違うんだろ…」

申し訳なくも、ついつい旦那と比較してしまった。


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