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ラブカルチャースクール 2
第28章 Lesson マッサージ
さっきまでの夢の様に幸せだった分、現実の辛さが倍の反動で返ってきた。
どうにもならないと受け止めた筈なのに、理性じゃ抑えきれない気持ちが、身体中に駆け巡っていく。
これ以上一緒にいたら…
もっとセイジを苦しめてしまいそうで怖くなった。
「ひっく…セイジ……もう…一人で…大丈夫…」
一人で…ヤナセの所に戻ろう…。
涙でビショビショになった腕を必死に手で拭おうとしたけれど…
後から…後から…止めどなく涙が溢れてきて…
無意味だった。
そんな私の態度をセイジはどう思ったのだろうか…
抱き締める腕の力は益々強くなる。
「セイジ……ごめんね…ごめんね…」
どんどん濡れていくセイジの腕は、拭い切れなくてタオルを取りたいけど、抱き締められてて腕も伸ばせない。
時間もとうに過ぎてしまっている…
余り遅くなると、またヤナセが来ちゃうかもしれない。
本当は…ずっとこうしていたいけど…
「セイジ…離して…」
自分から、離れるしか方法がなかった…。
振り絞る思いで言ったのに…
セイジは私の肩に顔を埋めて、動かない。
「セイジ…離して…時間が…」
ズッキンッ!
『離して』…
そう言うだけで、胸が抉られた様に痛いのに…
セイジは離れてくれないどころか…
「………だ…」
「セイジ…?」
「……嫌だ…」
セイジは珍しく低い重たい声で呟き、耳たぶ小さく噛んできた。
どうにもならないと受け止めた筈なのに、理性じゃ抑えきれない気持ちが、身体中に駆け巡っていく。
これ以上一緒にいたら…
もっとセイジを苦しめてしまいそうで怖くなった。
「ひっく…セイジ……もう…一人で…大丈夫…」
一人で…ヤナセの所に戻ろう…。
涙でビショビショになった腕を必死に手で拭おうとしたけれど…
後から…後から…止めどなく涙が溢れてきて…
無意味だった。
そんな私の態度をセイジはどう思ったのだろうか…
抱き締める腕の力は益々強くなる。
「セイジ……ごめんね…ごめんね…」
どんどん濡れていくセイジの腕は、拭い切れなくてタオルを取りたいけど、抱き締められてて腕も伸ばせない。
時間もとうに過ぎてしまっている…
余り遅くなると、またヤナセが来ちゃうかもしれない。
本当は…ずっとこうしていたいけど…
「セイジ…離して…」
自分から、離れるしか方法がなかった…。
振り絞る思いで言ったのに…
セイジは私の肩に顔を埋めて、動かない。
「セイジ…離して…時間が…」
ズッキンッ!
『離して』…
そう言うだけで、胸が抉られた様に痛いのに…
セイジは離れてくれないどころか…
「………だ…」
「セイジ…?」
「……嫌だ…」
セイジは珍しく低い重たい声で呟き、耳たぶ小さく噛んできた。