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ラブカルチャースクール 2
第28章 Lesson マッサージ
淹れたお茶を一口啜るとホッとして、ヤナセから貰ったパンを食べる。

「美味しい…」

コンビニパンなのにヤナセに貰っただけで、高級な味に感じてしまう。

広いリビングに、一人言とお茶を啜る音が寂しく響く。

季節の変わり目にカーテンも変えたけど、相変わらず無反応だったな…

レースも夏と冬ちゃんと交換出来るかしら?

あぁ…どこに何があるか書いたのを作っておかなきゃ…。

まだ成立していない離婚だけど、自分が出て行った時のことをあれこれ考えた。

「………大丈夫なのかな…あの人…」

私はいつかこの部屋から居なくなる…

その時ご飯もお風呂も掃除も、ちゃんと自分のことやるだろうか?

たまにお皿は洗ってくれたけど、基本的家のことは何もしない人だ。

料理をしているところなんて見たことない…

もしかしたら…
少しは自炊とか出来る人だったら、私が作った物にも反応してくれただろうか?

「今となっては…だけど…」

旦那も結婚相手が、私じゃなかったら…
もっと違ったのかな?

「読心術…か…」

湯飲みの中のお茶には、中途半端に浮いている茶柱をボンヤリ眺めていると…

ピロリロリロ〜!

お風呂のお湯が張り終わった知らせだ。

「あ…入ろう…」

部屋に戻ってパジャマとバスタオルを用意する。

「ネックレスを外し…あ…」

今日はセイジがつけてくれたんだ…
そう思うと、外すのが忍びない。

チャームを手のひらに乗せて

「前に…進め…私…」

自分に言い聞かせるように、呟いた。

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