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第29章 M Lesson 11回目

今日は実践レッスンの日。

マッサージ効果のお陰か、身体の調子も凄く良くて足取りも軽い。

「さて、今日も頑張るぞ〜！」

カリキュラムを確認しながら、ビルに向かう。

「次は教養にしとうこうかな…」

卒業レッスンは、筆記とかもあるのかな？
またヤナセに、色々聞いてみよう。

ビルの前に到着して、何気に見上げてみた。

「大きい…ビル…」

いつか私もここに、講師として通って来れる日がくるかな…。

健康診断の時のラブカルレストランを思い出す。

皆であんな風に毎日、和気あいあいと出来たら…
楽しいだろうな〜。

その時は…その輪の中にセイジも居るといいけど…。

胸元のチャームに手を当てて

「よっし！」

肩を上げて気合を入れる。

エントランスに入りエレベーターのボタンを押そうとしたが…

「誰もいないよね？」

何となく一瞬後ろを振り返ってしまった。

てか…他の生徒もあんな風に講師にバッタリ会ったりするのだろうか？

たまたまにしても、そうしょっちゅうは会わない様な気もするけど…

『カルチャーセンターにお越しですか』

ふと初めてセイジに会った時の第一声が、脳裏に蘇る。

チーン！

間もなくしてエレベーターが到着した。