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ラブカルチャースクール 2
第29章 M Lesson 11回目
「こんにちは琴海様…体調はいかがですか?」

受付階に到着すると、いつものようにヤナセが出迎えてくれる。

「こんにちは、ヤナセさん!こないだは有難うございました」

「かなり遅くなってしまいましたが…家の方は大丈夫でしたでしょうか?」

「はい…全くもって…無関心で…」

ポリポリと人差し指で頬を掻きながら、微妙なニュアンスで言うと、ヤナセは優しい表情で

「そうでしたか…叱られてなくて良かったです…お茶の用意をして参りますね…」

「はい、有難うございます」

ヤナセの事だから、さっきの一言で察しただろう。

「ふぅ〜」

ソファーに腰を掛けて、首を左右に曲げたりしながら、ラウンジの様子を見渡す。

「観葉植物…また新しくなってる…」

そんな事をのんびりと思えるほど、すっかりラブカルに慣れていた。

「レンタルなんです…一ヶ月おきに取り替えに来るんですよ…」

私の一人言にヤナセは、お茶を運びながら答えてくれた。

「あ…聞こえてました?」

「クス…はい…直ぐ裏ですから、結構筒抜けなんです…」

「そうですか…」

一人言には、気を付けよう…。

「本日は…『ニライカナイ』です…」

「『ニライカナイ』…?」

また初めて聞く紅茶だった。


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