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第6章 M Lesson ２回目

『辛くなったら』…って…

もう結構…辛いですよ…

胸の奥から…チリチリと…
切ない痛みが…
湧いてくる…。

苦しかった筈の圧迫感が…段々と鎮痛剤みたいに…
痛みを麻痺させてきて…

甘い声を吐き出させる…。

「はぁ…あぁん…」

「…向き…変えるぞ…」

ワタリの肘の高さまで上げてた脚を降ろし、少し腰を持ち上げる。

私はうつ伏せのまま、額をベッドに押し付けた…。

「このまま…続けるから…」

「ひゃ…い…」

真っ白になり掛ける思考の中で…自分の目から次々と…
涙が溢れてくるのだけは解った…。

勝手に溢れてくる理由は…考えたくなくて……

さっきまで、怖かったワタリのレッスンに溺れたくなる自分がいる…。

「少し…早める…」

「ふぁい…」

ただ今は…この人に委ねれば大丈夫な気がした…。

沈んでいく心を…
無理やり現実に引き上げてくれると…思ったから…。