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第31章 Lesson お仕置き

「はい…大丈夫です…ただ他の講師に余り当て付けないよう…公然とイチャイチャするのは控えて頂ければ…」

ヤナセの口から、イチャイチャって言葉も違和感だけど、それなりに気を付ければ、ラブカルランチも出来そうだな…。

「ヤナセさん…他にまだ条件はあるんですか？」

明らかに不自由だし、世間一般的な恋愛から逸脱している…

でも…

一生想いを胸に秘めて生きて行く訳じゃない。

色んな難関は確かにあるけど、なんだって乗り越えていってみせる。

ヤナセは少しだけ間を置き

「大まかの条件は今の時点では…これぐらいですが…あと一つ…」

「はいっ！なんでしょうか！」

気合いを入れて身構えると…

「先ほど…性行為は可能と申しましたが…」

ドッキン！

『性行為』に関わる条件に、緊張感と共に少し恥ずかしくもなる。

「結婚が認められるまでの３年間は…必ず避妊する事…これも条件の一つです…」

チクッとした…。

『避妊』が必須なんだ…
なんとなく当たり前の様に感じるけど…

胸の奥のこの小さな痛みは…
なんだろうか…？

「それは…結婚するまでは…子どもを作らない様にするためですか？」

躊躇いがちに聞くと、ヤナセの瞳が愁い気味に揺らめいた。