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第31章 Lesson お仕置き

ラストレッスンも近付いてきているのに…

やっぱり私には無理だと思ったのかな？

だから過酷な現実を突き付けてきたんだろうか？

セイジに『決意』を伝えるチャンスをくれたのだってヤナセだったのに…

今までヤナセが教えてくれた言葉や、してきてくれた行動が一気に蘇ってきて、悲しくなって胸が締め付けられそうだった。

「ふぅ…ふっく…」

ジンワリと涙が浮かんでくる。

「琴海様…」

唇を塞いでいた人差し指が離れ…

親指の膨らみで目尻をなぞられると、零れそうになった滴が拭われた。

「ヤナセさぁん…私…講師に向いてませんかぁ？」

そう言った途端、ヤナセの指を伝うほど一気に涙が溢れ出してしまった。

ヤナセは素早くハンカチを頬に当ててくれ

「いえ…とても期待しております…」

「でも…なら…どうして…ヒック…」

「琴海様…本当に悔いなく…これからの人生を生きて欲しいからです…」

「悔いなく…？」

「はい…」

悔いなく生きたいから…
選んだ道が『ラブカル講師』だったのに…

今となってはハッキリ言える…
私は旦那と結婚した事、本当に後悔してたんだ！