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ラブカルチャースクール 2
第32章 Lesson 条件
ドッキン!

なんだろう!?
スコーンが気に入ったのかな?

それとも少しは、気にしてくれてるんだろうか?

「う、うん!凄く楽しいのよ!色々勉強になるし!ご飯のレパートリーも増えたし!」

話しが広がるのかと、元気良く答えたつもりだったが…

「そうか…」

え…それだけ?

特に広がらなかった…。

夕飯のメニュー増えたの…
バイトのお陰とも気付かないのかな…。

ズズズズ…

なんだか気不味くて、お互い無言でお茶を啜る。

さっきまで凄く美味しかったキャラメルティーが、少し味気なく感じてしまう。

はぁぁぁ…
やっぱり、旦那とはこれが限界の会話なのかなぁ…。

心の中でボヤくと…

「あの男は…店に良く来るのか?」

「ん〜あの男……へ!誰?」

いきなり突拍子もない質問が飛んできた。

目を見開いて旦那を見ると、ワタリに負けず劣らずの仏頂面を少ししかめ…

「あの…柳だか…車のメーカーみたいな名前の…」

「ヤナ…セ…ヤナセさん?」

「あぁ…」

不機嫌なのか、恥ずかしいのか…

旦那は慌てた感じで、二個目のスコーンを手に取った。

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