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ラブカルチャースクール 2
第32章 Lesson 条件
フローリングに水溜りを作りながら、携帯と手紙を両手で握り締めて立ち尽くす。

「ひっ……ぅ…」

泣いても仕方ないけど…
胸が苦しくて、どうにも涙が止まらない。

今日はレポートを書こうと、バイトは休みにしておいたが、モチベーションが下がって書けるか不安だ。

「シャ…シャワー…」

髪もハネたままだし、気持ちを落ち着かせるためにシャワーでも浴びようと、おもむろにバスルームに向かおうとした時…

プルルルルル〜!

手の中で携帯が震えた。

「あっ…誰?」

もしかして、旦那!?

今までだったら旦那の連絡は気が重たかったのに、急いで通話を押すと…

『おはようございます…琴海様…』

耳触りの良い…
低い声…

「ヤナセ…さん…」

このタイミングでまた何で?

思わず周りをキョロキョロと見回してしまう。

『琴海様…朝早くから申し訳ありません…昨晩いかがだったかと…気になりまして…』

ヤナセは私と旦那がちゃんと話し合えたか気にして、電話を掛けてきてくれたようだ。

若しくは、また監禁とかされてないか心配したのかもしれない。

ヤナセの声を聴いてしまった安心感からか、また一気に涙が溢れ出す。

「ヒャナヘひゃ〜ん!ひっく…ふいぃぃぃ〜!」

電話越しに、号泣してしまった。

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