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ラブカルチャースクール 2
第33章 Lesson 柳瀬様
ドッキン!

な、なんだろ…
改まって!?

咄嗟にセイジがまだ来ないか、横目で確認してしまった。

「は…い…なんかルールでもありますか?」

前のめり気味になって神妙な顔で、声を細めると、ヤナセは目を見開き軽く握った手を口元に寄せ

「クス…いえ…ルールはございません…琴海様の好きなようにお使い下さい…」

「好きな様にですか…」

流石ヤナセ様!
ワンコ一匹増えた所で、何も気にしないんだろう!

「じゃ、じゃぁ…朝食の用意くらいはします!」

それにもヤナセは楽しそうに微笑み

「クスクス…大丈夫ですよ…琴海様はご自身の事だけして下されば…」

そんあぁ〜!
家賃が浮く分、せめて何かしないと気が収まらない!

「では!肩をお揉み致します!」

思わず両手に指を鉤の様に曲げて、ワキワキしてしまった。

「クスクス…それも…大丈夫です…」

「えぇぇぇ…」

なんだろう…
何にもさせて貰えないのも、ちょっと悲しくなってしまう…

ションボリと、項垂れると…

「琴海様…先に申しませんでしたが…今現在私は…スクールの寮で生活しております…マンションは琴海様お一人でお使い下さい…」

ほへ………ヤナセ様…
今なんと申されました?

「どうぞ…独身気分で、好きな様に使って頂いて構いませんので…」

今度は頭を斜め70度に傾けて、眩しいほど満面の笑顔を振りまかれ、私は『鳩豆』状態でプルプルと身体が小刻みに震えてしまった。

「ヤ…ヤ…」

ヤナセ様ぁぁぁぁぁぁ〜!!

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