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ラブカルチャースクール 2
第34章 Lesson お引越し
旦那が離婚届を置いて出て行ってしまった翌日…

ヤナセが手配した引越し屋は13時きっかりにマンションにやって来て、一時間も掛かる事なく荷物を積み上げ切った。

「他に載せ忘れたものはありませんか?」

流石グループ系列だからか…
引越しスタッフまで、イケメンだ。

ラブカルタクシーの運転手もそうだし…
グループ会社で、日本中のイケメンを集めてるんじゃなかろうか?
なんて考えながらも、ザッとチェックして

「いえ!大丈夫です!」

もし忘れたとしても、処分される一ヶ月先まではまだ時間がある…
それまでは必要な物も取りに来れるし、処分し易いように片付けも必要だろうから、また何回かはマンションに来るつもりでいる。

「そうですか、では引越し先に移動します」

「はい!お願いします!」

さてと…

ヤナセにこれから移動する事をメールすると、ものの数秒で返信がきて

『セイジが下で待機しております』

こうやって今朝から、ずっと中継をしてくれていた。

私はセイジが乗ってきた車で、一緒に移動する事になっている。

『分かりました』

再度メールを送って、携帯をポケットにしまった。

「さて…行くか…」

玄関に向かう途中で足を止め、振り向いて部屋を今一度見渡す。

たった、一年間と数ヶ月…

でもここから全てが始まりだした。

切ない事も、辛い事もあったけど…
ここは私が、帰ってくる家だった。

「…有難う…バイバイ…」

誰に向かって言う訳でもなく…

過ごした空間に別れを告げる様に、呟いた。

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