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ラブカルチャースクール 2
第35章 M Lesson 12回目
ヤナセの言葉に嘘偽りはない。

『いつでもご相談下さい…』

きっと何時でも、ヤナセは助けてくれるだろう。

あの歯磨きプレイの翌日も…

『琴海様…良く眠れましたでしょうか…』

バイト前にメールをくれた。

ヤナセの気遣いは完璧だし、そこには『心』がこもっている。

先日の羞恥プレイの数々も…
今思えば気が紛れていて、無駄に凹まないで済んでいた。

カチャ…

「本日はローズヒップティーにしてみました…」

テーブルに置かれたティーカップには、透き通るような金色の水色が、光を反射して輝いて見える。

「ローズヒップって…赤いイメージでしたけど、ハイビスカスが入ってないとこういう色なんですね」

「えぇ…ローズヒップとハイビスカスは…相性が良いので…大抵一緒に飲まれますが…あの酸味が苦手な方にはローズヒップだけが飲み易いかと思います…」

「いつもブレンドされているのを飲んでました。頂きます!」

その金色の液体を一口含むと、ほんのり甘い味が広がった。

「まろやか味ですね」

「はい…ローズヒップだけですと、癖もなく少し甘味があるんです…それに『ビタミンCの爆弾』とも言われているんですよ…』

「ビタミンCの爆弾!?」

そんな美容に良さそうな物、ホズミ姉さんなら絶対食いついているだろう。

講師になったらお茶の種類に関する勉強も必須になるだろうから、急いでバッグからメモ帳を取り出してヤナセのレクチャーを書き取り始める。


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