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ラブカルチャースクール 2
第35章 M Lesson 12回目
すっかり通い慣れたビルに到着すると、妙な安堵感が身体中を満たす。

ボタンを押して、エレベーターが降りて来るのをのんびり待つ。

最初はここに立っただけで、心臓が飛び出そうなくらいだったのに…
今では一番ホッとする場所になっているなんて…

そう思うと自然と口元に笑みが浮かんでいた。



チーン!

受付階に到着したエレベーターのドアが開くと、そこには裏切ることなく…

「こんにちは…琴海様…」

麗しの貴公子ヤナセが、理想的なお辞儀で出迎えてくれる。

「こんにちは!ヤナセさん!」

勢い良く自分もお辞儀をした。

特に最近は講師陣を見習って、真似してみたりしている。

直角定規のように折れ曲がっている私の背中に、ヤナセは楽しそうに微笑んでいた。

「クスクス…お元気そうで良かったです…琴海様…お茶のご用意を致しますので奥へどうぞ…」

「はいっ!」

二人でラウンジに向かって行きながら、ヤナセが近況を聞いてくる。

「もうマンションには…慣れましたか?」

「はい…少しだけ慣れました」

「そうですか…何かございましたら…いつでもご相談下さい…どうぞ…」

ヤナセは綺麗な指を揃え、ソファーに座るように進めてくれ

「有難うございます」

スカートが広がらない様に、お尻の丸みに添わせて膝の裏まで手を滑らせて、ソファーに腰を掛けた。

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