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第35章 Ｍ Lesson 12回目

「美容以外には生理痛…生理不順の症状緩和もあり…ローズヒップティーに含まれるビタミンPは…ビタミンCを熱から守ってくれるので摂取し易いというメリットがあります…」

ローズヒップ講義の締め括りに、艶やかに微笑むヤナセのバックに薔薇の花弁が舞い散って見える様だった。

「凄〜い！有難うございます！」

余りの感動にパチパチと、拍手をしてしまう。

ただのハーブティーだと侮ってはいけない！

あっ！今度店長に相談して、メニューに追加して貰うのもありかもしれない！

奥さんなら、ローズヒップのお菓子とかも作ってくれるかも！

そう考えるだけでワクワクしてテンションが上がり、身体が熱くなってくる。

元々紅茶は好きだったけど、普段飲むお茶は限られていて、お茶の効能もそれほど興味はなかった。

スクールに通い出して色んな品種を飲ませて貰って、お茶の入れ方にしてもたくさん勉強させて貰っている。

セックステクニックだけではなく、こういったメンタル、美容の面でも安心感を与えてくれ、自信を付けさせてくれているようだ。

特に女性講師になったら生徒さんとのレッスンには、物凄く必要な知識になると思う。

確実に一歩ずつ…
女性講師に向けて引っ張ってくれている、ヤナセの配慮に感謝の気持ちでいっぱいだ。

説明して貰った効能を味わう様に、ローズヒップティーを飲み干した時…

プルルルルル！

内線が鳴った。

「琴海様…レッスンの準備が整いました…」

ヤナセはソファーから立ち上がり、綺麗なお辞儀で送り出してくれた。