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第35章 Ｍ Lesson 12回目

『獅子舞』が佳境に向かうと共に、マサキの指揮はピストンだけに収まらず、色んな方向に振り出していく。

時には左右に…
時には円を描き…

満遍なく粘膜を刺激して、五感を震わせる。

ズッチャ…ヌッチャ…ジュプププ〜！

「あぁ…あっ…はぁ…んぁっ…」

いよいよフィニッシュ…

「琴海さん…ラスト…」

うっとりするバリトンで囁かれ…
奥へ一振り！

ズゥ〜ズズンッ！

視界にチカチカと火花が散る。

「あ……はぁぁぁ…」

二振り〜細かく震わせてぇぇぇ〜〜〜！

ズッチャチャァァァ〜〜〜！！

「あぁぁぁぁ〜〜〜！…ぁ…ふぁ…」

グチュ…

マサキの指揮棒がピタリと止まると同時に、真っ白になりそうな脳内は、鮮やかな花弁が舞い散って…

パッフン…

背中がベッドに落ち…

私の身体も、舞い散った。

「琴海さん！大丈夫かい！？」

マサキの首に脚を掛けたまま、ひっくり返った状態になっている。

「ひゃ…いぃ…ぃ…」

乱れた呼吸を整える胸を上下に動かして、少し霞む天井をボンヤリと眺めた。