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ラブカルチャースクール 2
第36章 Lesson サンマ
涼雅さんは一瞬目を見開いてから、直ぐにニッコリと笑って

「うんうん!海より深い事情だろ〜フランソワに説明して貰うからさぁ〜もう大丈夫だよ!」

何気にキッパリと、言い切られた。

「でもですね…ヤナセさん、毎日お忙しいので…」

ヤナセに余計な手間を掛けさせたくない一心で、粘ってみたら

「アナタ…悠様の日常をご存知ですの!?」

キラリ〜ン!
アユネさんは目を光らせて、今度はおでこがくっ付きそうなくらい顔を寄せてきた。

「いえ…その…ヤナセ先生…人気なんで…予約がいっぱいで…」

それらしい嘘で誤魔化すと

「何処ぞの病院ですの!私を連れてって下さいませっ!」

アユネさんは今にも飛び出して行きそうな勢いで、私の手首を掴んで玄関に向かって行こうとする。

えぇぇぇぇぇっ!
ヤナセ一族の行動力、激し過ぎる〜!

こうなると、ヤナセの普段の羞恥プレイは、ヤナセ一族ではマシな方になるんではなかろうか!?

そんな事さえ思ってしまう。

「あの!もう夜ですし、秋刀魚焼いている途中なんで〜!」

あの手この手で、なんとかアユネさんの手から抜けようと、綱引き状態で身体を引いたが、アユネさんは見てくれから想像出来ないくらい力強く、玄関に私を引き摺っていく。

「早く…参ります…」

何だろう…
アユネさんは、なんでここまでヤナセの事で必死になっているんだろう…。

謎と不安が胸の中に広がりだした時…

「愛結音さん!俺が何とかアイツを説得してみるからさぁ〜この小リスちゃんは逃がしてあげてよ〜!」

涼雅さんが私たちの腕を両手で掴んで…

アユネさんを止めてくれた。

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