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ラブカルチャースクール 2
第36章 Lesson サンマ
少し落ち着いたアユネさんに、涼雅さんは小さく微笑み掛ける。

「愛結音さん、もう帰ろう〜!小リスちゃん!秋刀魚冷めちゃったよね!」

涼雅さんは片目を瞑って、両手を合わせて謝ってきた。

「あっ!いえ…大丈夫です…」

た、多分…
まだ半生状態だし、ひっくり返してなかったし…
余熱で少し火が通ってるかもだし…。

改めて秋刀魚の心配されて、頭の中が秋刀魚モードに切り替わる。

「もし食べれなかったら、美味しい和食屋さんでご馳走するからさ!俺の携番知ってるよね!」

「は…はぁ…」

その携番が書かれた名刺は…
ヤナセの手によってビリビリにされたとは言えない。

「まぁ〜涼様…手が早いだけありますわね…でも流石に人妻の方には失礼かと思われますわよ…」

ドッキン!

涼雅さん…手が早いんだ。

そりゃぁ…ヤナセ一族の血脈だけあって、美形だもんな。

人妻の私にも名刺を渡したくらいだから、女性の守備範囲広いんだろうか?

なんとなく…
別の意味で、興味を持ってしまう。

「そうだね〜でも小リスちゃんとは、もっと色々お話ししてみたいんだよね〜!」

「え…」

「まぁ〜そうですわね!私もですわ!悠様のお仕事中のお話とか、是非とも聞かせていただきたいですもの!」

なななな…なんかまた話しが変な方向に進み出した。

でも涼雅さんは

「ダメだよ…愛結音さん…患者さんの守秘義務だよ〜ね!小リスちゃん…」

そう言って綺麗な形の唇の端を上げて、意味深に微笑んだ。

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