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ラブカルチャースクール 2
第36章 Lesson サンマ
「え…はい…」

ザワザワザワ…

今の微笑みは…?

胸の奥が嵐の前の木々の葉に…
黒くなって…

ザワつき出す…。

「まぁ私ったら…また不躾に…失礼致しました…」

アユネさんはペコリと、三度目の最敬礼をした。

「じゃぁ〜俺たちはいい加減失礼しますね〜!秋刀魚ごめんね!」

なんか腑に落ちないけど、秋刀魚を真剣に心配してくれる涼雅さんは面白くて、秋刀魚の特売を教えてくれたヤナセを彷彿させる。

自然と口元が綻んで

「ふふふ…大丈夫ですよ〜本当に」

微笑みながら答えると、涼雅さんは

「ふ〜ん…なる程ね…」

また意味深な笑みを浮かべて、呟いた。

「フランソワに…宜しくぅ〜!」

最後にそう言って、ニカっと笑ってアユネさんと帰っていったけど…

「なんか…嵐が通ったみたいだったな…」

二人が居なくなった部屋は、妙に静かに感じた。



それからまた…

涼雅さんとアユネさんに会うのも…

ヤナセ家の事情が垣間見るのも…

もうしばらく先の話になるんだけど…



この時の私は

「あぁ〜!秋刀魚ぁ〜カッチカチィ〜だぁ〜!」


目の前の秋刀魚との格闘で、頭がいっぱいになっていたのだった。

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