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ラブカルチャースクール 2
第37章 M Lesson 13回目
「くぅ…」

普段の筋トレで腕立てはしてはいるが、改めて自分の身体を支えるのは、かなりキツい。

ほんの数秒で腕がプルプル震えてくる。

「はぁ…はっ…はっ…」

息が切れる早さも短くなってきて、自分の事だけでいっぱいいっぱいになりそうだ。

だけど…

「腰、持ち上げるぞ」

スパルタ体育会系ワタリは次の試練を与えてくる。

「はいっ!」

こ、こんなの…
出産、育児はもっと大変に違いないんだ!

半ば女の意地で、返事をした。

「よし!」

掛け声を掛けてワタリは、私の脚を自分のふくらはぎに引っ掛ける様に絡め、腰をしっかり掴んで固定させた。

ただそれだけなのに、フワッと身体が浮いて少し腕が楽になった感じがして、ワタリの筋力の強さを再認識させられる。

汗が流れ出す背中にワタリは

「少しずつでいい…前に進め」

言葉遣いの割には、語調が優しい。

「はい…」

ほんの数センチ動かすのも、容易ではなかったけど

「そうだ…その調子」

ワタリの腕は絶対バランスが崩れない確信を与えてくれる。

顔は見えないけど、悔しいくらいの安心感があった。

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