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ラブカルチャースクール 2
第37章 M Lesson 13回目
脈を測り終えるとワタリは、掴んでいた手を静かに下ろし

「大丈夫そうだな。焦らなくていいから、着替えてこい」

バッサッ!

私の着替えをベッドの上に放り投げた。

「あ…有難うございます!」

また持ってきてくれたんだ。

慌ててお礼を言ったが、ワタリはとっくに背中を向けてドアに歩き出している。

「余り遅くなるなよ」

「はい!」

バッタン!

ワタリは一言残してレッスン室を出ていき、私の返事はドアの音に掻き消された。

「はぁ…終わった…」

ワタリが出ていったレッスン室が、妙に広く感じる。

何度、見切りを付けられると思っただろうか…

最初は本当に怖い印象しかなかったワタリなのに、いつの間にか存在感は凄くドンドン大きくなっていく。

「マスターコースでは…今日が最後かな…」

何気に呟きながら、まだジンジンする下腹部に手を当てて摩る。

放り投げられた服は少し崩れたけど、畳まれた状態を保っていた。

「ふっ…どんな風に育ってきたんだろ?」

ワタリの学生時代とか想像すると、口元に笑みが浮かんできてしまう。

立つとフラつくかもしれないから、行儀が悪いけどベッドの上で着替えを始め…

どんな…恋愛したんだろ?

そんな事も頭の片隅に過っていった。

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