この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラブカルチャースクール 2
第37章 M Lesson 13回目
なんとか着替え終わって、覚束ない足取りで控え室のドアまで辿り着く。

ガチャリ…ドアを開けると

「お待たせしました〜」

芳醇な香りがほのかに漂ってきた。

「あ…」

アールグレイ…。

「お茶淹れたから、座れ」

無骨な言い草ながらも、ティーポットから茶漉しを通してて、丁寧にカップに紅茶を注いでいる横顔は真剣な顔だった。

常にギャップがある人だな…。

そんなワタリを横目に、ヨタヨタとソファーに腰を掛けにいく。

「よいしょ」

疲れたせいか、つい掛け声を出してしまうと、お茶を淹れ終わったワタリが一瞬間を置き

「疲れたか?」

らしいのか…
らしくないのか…

気に掛ける様な台詞で、ティーカップを差し出された。

前の自分だったら、取り繕うとしたけど…

「ははは〜疲れました〜」

今なら素直に言えた。

『甘ったれるな!』
とか言われるかもと思ったが

「そうか…」

予想に反してワタリは穏やかな声で隣に腰掛け、やたら長い脚を肩幅ぐらいに広げた。

う〜ん…
やっぱり今日のワタリは勝手が違って調子が狂う。

ワタリは黙って自分の淹れたアールグレイに口付ける。

目の前に揺らぐ紅い液体は凄く綺麗で、見ているだけで胸が熱くなりそうだ。

「有難うございます…頂きます」

「あぁ…」

まだ計るのが難しい間を取り繕う様に、カップに手を伸ばした。

/2183ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ