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ラブカルチャースクール 2
第38章 M Lesson 14回目
ハヤトは指を動かしたまま、哀願する私の顔を見下ろして、してやったりと言わんばかりにほくそ笑む。

「もうギブアップなのかよ?そんなんで女性講師になんかなれんの〜」

「…っ…なるわよ…」

「ふぅ〜ん。まぁ琴海が講師になろうとなるまいと、俺には関係ねぇしな」

いちいち人の気にしている事を突いてきて、神経を逆撫でさせられる。

この〜!ガキンチョめぇ〜!

口には出せないから、心の中でハヤトに噛み付くチワワになっていた。

そんな胸の内を知ってか知らずか、ハヤトは勝ち誇った顔でゴムに手を伸ばしかけたところで顎をしゃくる。

「琴海、して欲しいならゴム取れよ」

枕元に放り置かれた特製ゴムは、ハヤトの位置の方が取り易いのに、わざわざ私に取らせようとした。

優位に立ってると思って調子に乗って…

ムッと不愉快に思いながらも、早く課題を終わらせたいから、聞ける事は素直に従っておくことにする。

ハヤトの腕が絡まって、動かしにくい肩を精一杯伸ばして指先で手繰り寄せた。

「はい…装着までしましょうか?」

念のため先読みしてみたが、ハヤトはとっとと口で蓋を開けて、ゴムが入っていたプラケースを床に放り捨てた。

前回のレッスンとは違って、ハヤトは自分で素早くゴムを装着する。

まだまだ俺様だけど、今日のハヤトは一味違う。

そう思ってハヤトを上げると、少し伸びたカールの掛かった髪が汗ばんだ頬に張り付いて、妙に色っぽく感じた。

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