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ラブカルチャースクール 2
第40章 M Lesson 15回目
前回の教養レッスンから5日経った。
今日は実技レッスンの日。
レポート提出が受講から3日以内だから、少し余裕を見て日にちを空けた。
「何とか仕上がって良かった」
あのセルジュの講義を、レポートにするのはかなり悩んだ。
テーマは興味深かったし、解説も小難しくなかったから解り易かったことは強調しておいた。
卒業に近付いて来ているのもあって、レポートも評価に影響されるんじゃないかと思うと、講師になった時のことを意識してしまって言葉にするのが難しかった。
レッスン準備を整えて、大きな鏡の前で背中までチェックする。
「今日の講師は誰だろう…」
出来たらセルジュじゃないことを願いたい。
ワタリやハヤトの方が、全然良いと思ってしまう。
もしセルジュだったら、ヤナセの態度で少しは分かるだろうし。
「でもまぁ…誰が来ても頑張らないとね」
女性講師になったら、誰でも受け入れないといけなくなるんだから…。
『その時は講習の相手をしてね…』
意味深に囁いたセルジュの言葉を思い返す度に、不安感が身体を支配する。
夢のように願った卒業な筈なのに…
迷ってしまいそうな自分が凄く情けなくなった。
ネックレスのハープを手のひらに包み込む。
「セイジ…セイジ…」
最近呪文のように、セイジの名前を呼ぶことが多くなっていた。
今日は実技レッスンの日。
レポート提出が受講から3日以内だから、少し余裕を見て日にちを空けた。
「何とか仕上がって良かった」
あのセルジュの講義を、レポートにするのはかなり悩んだ。
テーマは興味深かったし、解説も小難しくなかったから解り易かったことは強調しておいた。
卒業に近付いて来ているのもあって、レポートも評価に影響されるんじゃないかと思うと、講師になった時のことを意識してしまって言葉にするのが難しかった。
レッスン準備を整えて、大きな鏡の前で背中までチェックする。
「今日の講師は誰だろう…」
出来たらセルジュじゃないことを願いたい。
ワタリやハヤトの方が、全然良いと思ってしまう。
もしセルジュだったら、ヤナセの態度で少しは分かるだろうし。
「でもまぁ…誰が来ても頑張らないとね」
女性講師になったら、誰でも受け入れないといけなくなるんだから…。
『その時は講習の相手をしてね…』
意味深に囁いたセルジュの言葉を思い返す度に、不安感が身体を支配する。
夢のように願った卒業な筈なのに…
迷ってしまいそうな自分が凄く情けなくなった。
ネックレスのハープを手のひらに包み込む。
「セイジ…セイジ…」
最近呪文のように、セイジの名前を呼ぶことが多くなっていた。