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ラブカルチャースクール 2
第40章 M Lesson 15回目

「琴海様…ラストレッスンと申しましても…48手が終了するだけですからご安心下さい」
「は、はいぃ〜」
紅茶を飲んでるのに、喉が渇いて声が上ずってしまった。
顔が強張っている私の緊張をヤナセは一際美しい笑顔で解してくれる。
「少々難関なのは『卒業レッスン』になりますが…また詳しくは次回レッスンが終了した時にご説明致しますので…」
「『卒業レッスン』はやっぱり難関…なんですね」
とうとう目前に迫ってきた――――
『卒業レッスン』。
さっき姉さんも意味深なことを言っていたけど、講師を目指すための関門な訳だし、高難度なテクニックとか要求されるのかもしれない。
ちゃんと卒業できるかな…。
マスターコースの未知なる『卒業レッスン』に言い知れぬ不安が襲ってくる。
ティーカップを持つ両手に力がこもり、眉間にシワが寄ってしまうと――
「琴海様…パイナップルのジュレが余っておりますが…宜しかったらお持ち帰りしませんか?」
「はい?パイナップルですか…」
「はい…生物でし…スクールに保存しておくのも難しいので…お手数でなければアイスティーをご自身で作られてみてはとも思います」
テーブルの端に置いていたパイナップルジュレの瓶を手に持って、ヤナセはニッコリ微笑んだ。
その笑顔に、今だったらタイムセールス張りにパイナップルジュレが売れるであろうと思ってしまう。
「ふふ…はい、家で作ってみます」
「はい…是非…。いつか琴海様の担当の生徒にも作って差し上げて下さい…」
さり気なく心を解してくれるヤナセの気遣いにはきっと一生足元にも及ばないだろうけど、自分も相手の気持ちに立てる講師になりたいと思う。
ヤナセの優しさが、パイナップルジュレのように甘酸っぱく胸の奥に広がった。
「は、はいぃ〜」
紅茶を飲んでるのに、喉が渇いて声が上ずってしまった。
顔が強張っている私の緊張をヤナセは一際美しい笑顔で解してくれる。
「少々難関なのは『卒業レッスン』になりますが…また詳しくは次回レッスンが終了した時にご説明致しますので…」
「『卒業レッスン』はやっぱり難関…なんですね」
とうとう目前に迫ってきた――――
『卒業レッスン』。
さっき姉さんも意味深なことを言っていたけど、講師を目指すための関門な訳だし、高難度なテクニックとか要求されるのかもしれない。
ちゃんと卒業できるかな…。
マスターコースの未知なる『卒業レッスン』に言い知れぬ不安が襲ってくる。
ティーカップを持つ両手に力がこもり、眉間にシワが寄ってしまうと――
「琴海様…パイナップルのジュレが余っておりますが…宜しかったらお持ち帰りしませんか?」
「はい?パイナップルですか…」
「はい…生物でし…スクールに保存しておくのも難しいので…お手数でなければアイスティーをご自身で作られてみてはとも思います」
テーブルの端に置いていたパイナップルジュレの瓶を手に持って、ヤナセはニッコリ微笑んだ。
その笑顔に、今だったらタイムセールス張りにパイナップルジュレが売れるであろうと思ってしまう。
「ふふ…はい、家で作ってみます」
「はい…是非…。いつか琴海様の担当の生徒にも作って差し上げて下さい…」
さり気なく心を解してくれるヤナセの気遣いにはきっと一生足元にも及ばないだろうけど、自分も相手の気持ちに立てる講師になりたいと思う。
ヤナセの優しさが、パイナップルジュレのように甘酸っぱく胸の奥に広がった。

