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第43章 Ｍ 卒業 Lesson

好き…大好き……

愛してる――――――――。

いつか思いっきり、セイジに伝えたい言葉を塞いだ唇に込める。

するとセイジは唇を少し動かし、私の上唇を割れ目に挟んでチュッと軽く吸込んだ。

微かに引っ張られる感触がやたら気持ち良くて、嬉しい。

チュッ…チュッ…チュッ…

セイジは何度も啄んで、唇を解すみたいに繰り返す。

「んっ…は…ぁ……」

甘い痺れが口元を覆い、唇が膨張したみたいな感覚に襲われる。

セイジに吸われているだけじゃ飽き足らず、私もセイジの下唇を同じように啄みだす。

これが『キス講習』の時に学んだ『バードキス』だろうか――――

鳥が求愛するかのように、ひたすらお互いの唇を吸い合ってリップ音を部屋中に響かせた。

絶妙な呼吸で唇を離したりくっつけたりするリズムに、言わずとも気持ちが通じ合っているみたいに思えて夢中でセイジの唇を貪ると

「琴海…舌出して…」

熱い吐息と一緒に、セイジは甘く囁いてきた。

この淡い桜色の雰囲気に飲まれるまま少し開いた割れ目から唾液で光る舌先を出すと、セイジも同じように舌を出してきてツンツンと突かれる。

舌先の唾液が接着剤になって、突かれる度にセイジの舌にペッチョッとくっ付いて引っ張られていく。