この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson
「あ…」

名残惜しくセイジを見上げると、セイジもどこか寂しそうな表情をしていた。

その様子からこれからセイジが口にする言葉が頭を過って――――

「琴海…レッスン始めようか?」

――――予感は…当たった。

ドックン!!

不安と寂しさから思いっきり心臓が絞られたように苦しくなる。

「も、もう…」

「うん…これ以上は時間は押せないし…それに琴海はもう身体がレッスン態勢になってるみたいだから」

「え…レッスン態勢?」

「身体…熱くなってきたから」

違う…セイジとのキスが幸せで、身体が反応してしまっただけなのに――

あの濃厚なキスも…
甘く囁くような啄むキスも…

セイジにはレッスンへの前振りでしかなかったの?

さっきまでの幸福な時間が、突如モノトーンに塗り替わっていくようで凄く悲しくなる。

でもこれが現実だ――――

セイジだって特別講師候補だし私のことを考えて、レッスンで緊張する前に準備を整えてくれたのかもしれない。

これから迎える『卒業レッスン』の厳しさを考えると、生ぬるい甘えは排していかなければと自分に言い聞かせる。

「うん…分かった。レッスン準備始めるね…」

「琴海…」

気遣う様に顔を覗き込むセイジに、レッスン前にどうしても伝えておきたくて…

「セイジ…いっぱいキスしてくれて有難う…。今日頑張ろうね…」

最後に満面の笑みを浮かべようとしたら――――

眼尻から涙が流れ落ちた。

/2183ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ