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ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson

「琴海!」
「ご、ごめん!目にゴミが…」
目を見開いて驚くセイジに、ベタな誤魔化しが口を衝く。
慌てて頬を拭おうとすると、セイジは腕を掴んできて
「琴海…本当なら俺だってまだこうしていたいよ。でも…琴海今日まで頑張ってきただろ。俺の我儘で出鼻を挫くような真似はできないだろ?」
切なそうな表情で私を庇うようにそう言ったセリフは、完璧で余計悲しくなった。
いつもそうだ…
いつもセイジは一人で全てを背負い込もうとする。
でもそれはセイジの優しさと同時に、自分の未熟さを思い知らされるのだ。
しっかりしなきゃ…。
これからスクールの未来が掛かったレッスンが始まるのに、ヤナセの役に立ちたいと言っていたのに――――
これしきの事で一喜一憂していたら、合格は出来ない!
講師になったらもっともっと、色んな障壁が待ち受けているに違いない。
セイジの優しさに触れて、自分の弱気に叱咤する。
「セイジ有難う。もう大丈夫!支度するね!」
心からの笑顔をセイジに向けて、勢いよく立ち上がろうとしたら――――
「琴海…そのネックレス外させて」
私の腕を掴んだままのセイジが、頭を傾けて甘く微笑んできた。
「ご、ごめん!目にゴミが…」
目を見開いて驚くセイジに、ベタな誤魔化しが口を衝く。
慌てて頬を拭おうとすると、セイジは腕を掴んできて
「琴海…本当なら俺だってまだこうしていたいよ。でも…琴海今日まで頑張ってきただろ。俺の我儘で出鼻を挫くような真似はできないだろ?」
切なそうな表情で私を庇うようにそう言ったセリフは、完璧で余計悲しくなった。
いつもそうだ…
いつもセイジは一人で全てを背負い込もうとする。
でもそれはセイジの優しさと同時に、自分の未熟さを思い知らされるのだ。
しっかりしなきゃ…。
これからスクールの未来が掛かったレッスンが始まるのに、ヤナセの役に立ちたいと言っていたのに――――
これしきの事で一喜一憂していたら、合格は出来ない!
講師になったらもっともっと、色んな障壁が待ち受けているに違いない。
セイジの優しさに触れて、自分の弱気に叱咤する。
「セイジ有難う。もう大丈夫!支度するね!」
心からの笑顔をセイジに向けて、勢いよく立ち上がろうとしたら――――
「琴海…そのネックレス外させて」
私の腕を掴んだままのセイジが、頭を傾けて甘く微笑んできた。

