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ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson

セイジの肩に頭を凭れて、手の代わりにローブの端をキュッと握る。
本当は手を握りたかったけど、この体勢だけでも試験官にどう思われるのかと考えると気が抜けない。
だけど少しでもセイジの優しさに、寄り添っていたかった。
「セイジ…有難う」
肩に凭れたまま囁くと、頭に乗せられた手で優しく撫でられる。
キュンと胸が摘まれたように、切ない痛みが走った瞬間――――
『レッスンを開始して下さい』
サイドボードに立てかけられたパッドから、機械音的な声が聞こえてきた。
「きゃっ!」
「あっ…こんな感じなのか」
試験官からの指示に驚く私と、冷静なセイジの反応は対象的だった。
ヤナセの声で指示にされるんだと思ったら、予想外の機械音にかなり動揺する。
一応丁寧語だけど、ヤナセの声の方が落ち着く気がするんですけど…。
セイジのローブを引っ張り、シワになるくらい握ってパッドを凝視してると、頭上には穏やかな声が響いてきた。
「琴海、始めようか」
「う、うん」
セイジは頭から腕を外し、次はそのまま肩を抱き込む。
空いている手の指先が私の顎を支え、少し上向きにされる。
目の前には大好きな笑顔があったけど、心なしか緊張して顔が強張ってしまう私にセイジは
「琴海…可愛い」
「えっ……んっ!」
甘く囁きながら、静かに唇を重ねてきた。
本当は手を握りたかったけど、この体勢だけでも試験官にどう思われるのかと考えると気が抜けない。
だけど少しでもセイジの優しさに、寄り添っていたかった。
「セイジ…有難う」
肩に凭れたまま囁くと、頭に乗せられた手で優しく撫でられる。
キュンと胸が摘まれたように、切ない痛みが走った瞬間――――
『レッスンを開始して下さい』
サイドボードに立てかけられたパッドから、機械音的な声が聞こえてきた。
「きゃっ!」
「あっ…こんな感じなのか」
試験官からの指示に驚く私と、冷静なセイジの反応は対象的だった。
ヤナセの声で指示にされるんだと思ったら、予想外の機械音にかなり動揺する。
一応丁寧語だけど、ヤナセの声の方が落ち着く気がするんですけど…。
セイジのローブを引っ張り、シワになるくらい握ってパッドを凝視してると、頭上には穏やかな声が響いてきた。
「琴海、始めようか」
「う、うん」
セイジは頭から腕を外し、次はそのまま肩を抱き込む。
空いている手の指先が私の顎を支え、少し上向きにされる。
目の前には大好きな笑顔があったけど、心なしか緊張して顔が強張ってしまう私にセイジは
「琴海…可愛い」
「えっ……んっ!」
甘く囁きながら、静かに唇を重ねてきた。

