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第43章 Ｍ 卒業 Lesson

「うん…なんか本当にお姉さんみたいだから。男にしておくのが勿体無いくらい美人だし」

セイジの言葉になんて返したら良いものか分からなくなって、しどろもどろに答えると少しセイジの顔が綻んできた。

「ぷっ…男にしておくの勿体無いの？」

「えっ！思わない？あんなスレンダーだし、モデルとか出来そうだよ〜」

普段通りの笑顔に戻ってきたのが嬉しくて、思わずレッスンなのを忘れてピロトーク状態になる。

やっぱり、セイジの優しい笑顔が大好き！

好きな気持ちが、全身の毛穴から吹き出しそうだ。

ニッコリ笑ってセイジの首に再度腕を回し、顔を傾け自分からキスをした。

セイジの真似をして唇を咥え込み、食むように膨らみを揉んでいくと

「んっ…」

セイジが小さく声を漏らす。

キュ〜ン！

その声が色っぽくて愛しくて、無我夢中で唇を吸った。

セイジは頭を浮かそうとしたけど必死でしがみ付いて、タコの吸盤の負けないくらい吸い付いていく。

チュゥ〜クチュ…チュップゥ〜

いつも吸われてばかりだけど…
こうやって吸うのも気持ちがいいんだ――――。

甘い唇に酔いしれて、頭の中がパステルピンクに染まっていく。

さっきまでのグレイな感情を消すかのように…
セイジの不安を拭う思いでひたすらむしゃぶりついていると――――

「っ！…あ…あぁぁぁっ！」

突如、茂みの先からロケット花火が打ち上げられた。