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ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson
エレベーターの前まで見送りに付いてきてくれたヤナセが、下行きのボタンを押す。

「今日はまた一段と、色々すみませんでした」

かなり気持ちも落ち着いてきて、ヤナセに再度詫びると

「クス…琴海様は本当に…情熱的だと再認識致しました」

少し冗談ぽくフォローしてくれた。

「そうですかね〜」

改めて思い返すと自分のとった行動が情けなくて、ここ掘れワンワンしたくなる。

チーン!

到着したエレベーターに乗り込み、ヤナセに背筋を伸ばして元気よく挨拶をした。

「有難うございました!」

「では琴海様…次は結果報告の一週間後にお待ちしております」

ヤナセは次の来校予定を告げて綺麗なお辞儀と共に、最後に花のような美しい笑顔を添えた。

ドアが閉まりエントランス行きのボタンを押すと、さっき必死で押した光景が蘇る。

「セイジ…」

高速で下がる気圧を微かに感じながら、『卒業レッスン』を思い出していく。

思えば時たま寂しそうな表情を浮かべていたセイジ…

あの顔は、黙っていなくなることを悲しんでいたのかな?

他に理由があったとしても

「いつかちゃんと話せる日が来るよね…セイジ…」

私は信じよう――――

胸元のチャームに手を添えて呟いた。


『世界で一番愛しい貴方を』――――。

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