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ラブカルチャースクール 2
第43章 M 卒業 Lesson
「す、すみません!」

自分がやらかしてしまったことにカァ〜と顔が熱くなって、慌てて頭をさげると

「いえ…謝るのは私の方です…。結果…琴海様に怪我を負わせてしまいました」

ヤナセもテーブルに頭が付きそうなくらい深々と頭を下げてきた。

どこまでも私に負担を掛けさせないように、配慮してくれる気持ちが有難くも申し訳なく思う。

「ヤナセさんは悪くないです!仰る通り、聞かないでいたから試験に集中出来たと思います!」

確かに最初に聞いていたら、気が逸れていた可能性もあるだろうけど…

ヤナセの判断だとしても、セイジは最後に一言でも伝えてくれなかったのか…

どうしても蟠ってしまう自分がいた。

でも今は、どう足掻いたってセイジの答えは貰えないんだ――――。

悩んでも落ち込んでも仕方がないなら、今出来ることをしていこう。

「ヤナセさん…試験の結果はいつ分かりますか?」

問い掛けにヤナセはゆっくり頭を上げ、揺れる前髪の隙間から細める瞳を揺らめかせる。

「試験結果は…一週間後お伝えさせて頂きます…」

「一週間後ですね。分かりました!心しておきます!」

そう…先ずは無事にラブカル講師にならなければ!

最後に満面の笑顔をヤナセに向けて、アイスココアを一気に飲み干していく。

「えぇ…私も楽しみにしております。今日のレッスンは本当に素晴らしかったですから…」

ヤナセの優しい笑顔と、ほろ苦いココアの甘さが胸の奥まで沁みていった。

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