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ラブカルチャースクール 2
第44章 Lesson 仲間
ドッキン…
ドッキン…
ドッキン――――。
毎週通って来ていた場所なのに、いつになく緊張して肩を窄めて畏っていた。
目の前には白い肌に筋の通った鼻、日本人離れしたヘーゼルの瞳と形の綺麗な赤い唇を際立たせた講師が、絹糸のような髪をスマートな動作で耳にかける。
ライトグレーのスーツにラベンダーカラーのネクタイが今日もキマっていてカッコいい。
緊張を誤魔化すように芸術品を鑑賞していると――――
「琴海様…これから試験結果と総評をお伝えさせて頂きます」
「はい…ヤナセさん。宜しくお願い致します」
そう今日は、『卒業レッスン』から一週間が経った結果報告の日。
テーブルの上には、普段では見ない資料がたくさん置かれていた。
「まず…総評からお伝えさせて頂きます…」
「はい」
ゴクリと息を飲み、総評を待ち受ける。
「先日の卒業試験は…とても素晴らしかったです。シンプルな体位でしたので、技術面で誤魔化しが難しい課題でしたが…担当講師との呼吸も絶妙で愛情すら感じる官能的なレッスンでした…」
「は…はぁ。なんかそんな風に言って頂けるなんて恐縮です」
『卒業レッスン』は色んな意味で凄く考えさせられて、葛藤した。
二人で居られる最後の時間になるかもしれないと思って、レッスンよりも二人の思い出に大切に過ごしたいと思ってしまい…
最後は講師としてではなく、一人の女になっていた。
ドッキン…
ドッキン――――。
毎週通って来ていた場所なのに、いつになく緊張して肩を窄めて畏っていた。
目の前には白い肌に筋の通った鼻、日本人離れしたヘーゼルの瞳と形の綺麗な赤い唇を際立たせた講師が、絹糸のような髪をスマートな動作で耳にかける。
ライトグレーのスーツにラベンダーカラーのネクタイが今日もキマっていてカッコいい。
緊張を誤魔化すように芸術品を鑑賞していると――――
「琴海様…これから試験結果と総評をお伝えさせて頂きます」
「はい…ヤナセさん。宜しくお願い致します」
そう今日は、『卒業レッスン』から一週間が経った結果報告の日。
テーブルの上には、普段では見ない資料がたくさん置かれていた。
「まず…総評からお伝えさせて頂きます…」
「はい」
ゴクリと息を飲み、総評を待ち受ける。
「先日の卒業試験は…とても素晴らしかったです。シンプルな体位でしたので、技術面で誤魔化しが難しい課題でしたが…担当講師との呼吸も絶妙で愛情すら感じる官能的なレッスンでした…」
「は…はぁ。なんかそんな風に言って頂けるなんて恐縮です」
『卒業レッスン』は色んな意味で凄く考えさせられて、葛藤した。
二人で居られる最後の時間になるかもしれないと思って、レッスンよりも二人の思い出に大切に過ごしたいと思ってしまい…
最後は講師としてではなく、一人の女になっていた。